髪の毛はいつまでのびつづけるのだろう???

kaminoke


髪の毛は、大切な頭を守る働きがある。何かに当たった時、クッションになって脳への衝撃(しょうげき)を抑(おさ)えてくれる。太陽の光に含(ふく)まれる「紫外線(しがいせん)」は、かっこいい日焼けの元になる光。だけど、頭の皮にずっと紫外線が当たっていたら、皮膚ガンという病気になってしまうことがある。髪の毛はそれも防(ふせ)いでくれているんです。
言ってみれば、髪の毛は頭を守って「傷むのが仕事」。だからどんどん新しい髪の毛を作って生え変わらせないといけないんです。

髪の毛は「毛根(もうこん)」と言われる根っこのところで盛(さか)んに細胞分裂をくり返して作られる。毎日100~200本ずつ生え変わって、毎月1センチぐらいずつ伸びると言われている。

でも歳(とし)をとって、毛根の細胞が活発に分裂できなくなると、抜けるスピードの方が早くなって、薄くなってきたりするんだ。髪が生える仕組みはまだ完全には分かっていないけど、血液(けつえき)の流れと関係があることは古くから知られている。2400年も前のギリシャのお医者さんでヒポクラテスという人が、「血管を広げることができれば、髪の毛は生えてくる」と書いている。

もう1つ、あまり知られていない髪の毛の役割がある。それは、不要な金属(きんぞく)を身体の外に捨(す)てること。髪の毛の「システィン」という成分には、金属と結びつきやすい性質(せいしつ)があって、うまく外へ運びだし、調節してくれている。

ヒ素(そ)という金属の毒で殺されたと言われるナポレオンの髪の毛からは、ヒ素がたくさん見つかっている!

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